巌窟王 #21

第二十一幕 「貴公子の正体」

★★★★★ 伏線がどんどん回収されていくよー

 とうとう男たちの過去がベールを脱ぐ!(とかそれっぽく言ってみる) そしてダングラールとヴィルフォールに伯爵の復讐の手が・・・。
 関智さん@アンドレアの演技が光っていた第二十一幕の感想です。
【回想その1】
 とうとうすべての原因である過去が明かされましたね。なんかエドモンのビジュアルで中田ボイスってちょっと違和感。伯爵短髪だよー! 「心配しないで」とか、その口調にさらに違和感。
【ターゲット・ダングラール】
 伯爵のにっこり笑顔にメロメロ。ダングラールはもうミシェルと結婚しちゃいなよ。(無理)
 「お前の手に触れるものは、すべて金塊となる」
 えーとなんだっけ、イソップ童話の・・・ミダス王でしたっけ? 前に書いた「アエイオウ」ってアニメも、確かこの話がベースになっているはず。金の亡者ダングラールにはふさわしい罰ですね。実際に触ったものが金に変わる描写はないけれど、伯爵ならやりかねないな(笑)
【アルVSバティ】
 バティスタンがフランスパン抱えてるー! しかも2本もー!
 本来ならアルベールの敵のはずなのに、ベルッチオもバティスタンもそんな風に思えないところがいい。2人とも伯爵に従っているけど、本当はエデと同じように、復讐に手を染めて欲しくないんだろうな。でもそれ以上に伯爵が望みを成し遂げる事を願っているんでしょう。うーん、理想の部下だ。
 そしてメキメキと男前を上げていくアルベール。すべてを知った今でも、やっぱり伯爵の事が好きなんだろうなぁ。その気持ちで伯爵を救って欲しいものです。
【貴公子の正体】
 法廷に現れたアンドレア。なんかしおらしくなってるー!(何企んでるんだ?) 孤児院にいた時の名前はベネゼット。ふむふむ。
 やっぱりアンドレアはヴィルフォールとビクトリアの子供だったのか・・・。そしてあの箱は棺とな?! 第八幕の伏線がここで!
 「会いたかったよ、父さん・・・・・さようなら」
 この「さようなら」は鳥肌もんでした。それまでの穏やかな口調からは一転、狂ったように笑い、豹変するアンドレア。改めて関智一の演技力を思い知ったぜ・・・この役は彼にしかできない。素晴らしい。
 しかし分かっていて妹を犯し、母と寝、父を刺したのか・・・。でも出生を知ってしまうと、彼がそこまで狂ったのも仕方なく思えてしまう。可哀相な人だ。法廷での台詞も、本当は本心も含まれているんじゃないでしょうか。
 ところでヴィルフォールが父親って事は、ヴァランティーヌとも異母兄弟って事になるんですよね? なんかもうすごい人間関係だなぁ。
【回想その2】
 メルセデスエドモンの父親の世話までしていたのか・・・。彼女すごいよ。素直に伯爵とくっついて欲しいと思う。
【ターゲット・ヴィルフォール
 脳が腐り、自我を失う。それでも法によって生かされる。これまた法のしもべヴィルフォールにふさわしい罰でしたね。
 どうでもいいけど、このシーンのBGM怖すぎ((((;゜Д゜)))
【その他もろもろ】
 そして遂にアルベールと伯爵が再び対峙―――ってところでED! 相変わらずなんてシーンで終わらせるんだ! 悶え死にそうです。
 さて、いよいよ伯爵の復讐も残すところあと1人。アルベールに止めて欲しいけど、フェルナンは罰を受けてしかるべきだとも思う。あんたがメルセデスを奪ったりしなければ、伯爵も復讐になんて走らなかったし、アルベールだってこんな悲惨な目に遭わずにすんだのよ! ・・・でもフェルナンとメルセデスがくっついてなきゃ、アルベールは生まれてなかったのか・・・。
 うーむ、しかし復讐を成し遂げても伯爵(巌窟王じゃなくてエドモン)が救われる事はないと思うので、ここはやっぱりアルベールに止めて頂きたい。フランツの死を無駄にするんじゃないぞ!
 これで伯爵・アルベール・フェルナン・メルセデス以外はほぼ退場って感じか。終わりが近い事が目に見えていて悲しい(泣) 巌窟王が終わったあとは、一体何を楽しみに生きていけばいいんだ・・・。(大袈裟な)