タイドライン・ブルー #11・12(終)

第11話 「メタセコイア海戦 Battle of Metasequoia

★★★

 2話連続放送。私の中で主人公はティーンにバトンタッチしていました。
 好みの問題かもしれないけど、どーにもキールには感情移入できなくて。「イスラを守りたいんだ!」って、今から戦争おっ始めようとしてる艦に乗せたの自分じゃん! ドックに残った方がよっぽど安全だったじゃん! 乗ったからには何かするべき事があるのかと思ったら、なんか洗濯しちゃってるし…。
 アオイの元へ行くため、グールドに休暇を申請するティーン。自分のやりたい事を見つけて成長したティーンを喜ばしく思い、グールドが送り出すシーンはちょっと感動でした。

第12話 「ブルー Blue」

★★★

 最終的には、戦争を止める事より双子の和解に重点が置かれていた…のか?
 前半、核ミサイル発射とそれを阻止しようとする攻防は、緊張感があってなかなか面白かったです。でもやっぱり尻切れトンボなラストがなぁ…。
 SLBMが不発だったのはわざとなんだろうけど、グールドの意図がイマイチ読めない。(ただ逃げるためだけ?) アオイの心情変化も描写不足だし、双子がどうやって地図を全世界に公表するのかも謎だし。そもそも地図を公表したところで、資源を巡って再び戦争が起こるんじゃないか? と考えてしまう私は捻くれているのか。
 まぁそれでも主人公のキールは成長したし…したのか? ティーンはグールドに初めて頼み事をしたり、自分のやりたい事を見つけたりと、はっきりとした成長が描かれていたんだけど…キールの場合、イスラを守る・戦争を止めたいっていうのは最初から言ってたしなぁ。それを実行できた分、成長したって事? なんかどっちも中途半端な気もするけど。



 やっぱり絶対的に尺が足りなかった。せめて2クール、できれば1年掛けてじっくりやって欲しい作品ではありました。
 でもアニメらしいアニメを観られたので満足。DVD収録の13話は…正直、あと1話でどうにかなる話じゃなさそうだ。ストーリーは面白かったので勿体無いなぁ。
 個人的にはEDが大好きでした。むしろ本編以上に楽しんでいたかも。
 ていうか最大の謎、キール(小)の父親は誰! 結局明かされないままでした。イスラの授乳シーンは、今後子持ちのヒロインが出るたび話題に上げられる…かどうかは分かりませんが。