仮面ライダーカブト #09・10

第9話 「ザビーに変身できたらイイナ!」

★★★

「食べるという字は、人が良くなると書くってな」
 初めて素直にばっちゃもいいこと教えるな、と思った。
 ゼクターに選ばれた者が資格者であるという設定は面白い。天道総司に対抗意識を燃やし始め、完全調和というポリシーを見失ってしまった矢車をゼクター自身が見限る、と。「己の信念を貫き通す者」がこの番組のヒーロー像なのか。
 加賀美くん変身おめでとうと言いたいところだが、今回オイシイところはすべて病院の女医さんがかっ攫っていった。天道にキスをねだるシーンは吹いたよ。
 今週のコントはなし。代わりに偉そうにプレゼント告知をする天道。

第10話 「いつか二人でサバ味噌パーティーを」

★★★★

「友情とは、友の心が青臭いと書く」
 そしてサバは魚が青臭いと書く…!
 引き続き「ゼクターに選ばれし資格者」というテーマで、男同士の熱いサバ味噌的友情が描かれていて面白かった。「友達だから」とか甘っちょろいことを言っている加賀美くんだけど、ヘタレなりにその信念を貫こうとしている姿勢に天道も敬意を表したのだな。「面白い奴だ」という言葉でしかそれを表せない天道は案外不器用さんです。
 一話限りの加賀美ザビー、殴る一点張りの猪突猛進なところが加賀美らしかった。死んだふりして負けてはいないことを主張する天道は気を失う寸前まで天道だった。ひよりはベルト少年に助けられたのではない様子。加賀美が隊長になると、途端に先輩面して親身になる影山さん、そして弱体化するシャドウ隊ゼクトルーパーのみなさん…。矢車の出番はもうないのかなぁ。新ライダーのドレイクは、ゼクターの止め方がまさにトンボで笑った。
 それにしてもバイクのキャストオフは一体。すげー周りに被害こうむってますが。
 今週のコントは、「カブト煮」と言われてカブトが煮られた料理を想像する加賀美くん。ソフビの味がしそうです。