まとめ

 もうそろそろ頭がいっぱいいっぱいなので、ここらでこれまでの考察を総合してみたいと思います。

一連の事件

現場監督〜推進派の夫婦〜神主

 ダム建設の反対派による祟りになぞらえた犯行。ここまでは犯行理由が一致している。しかし最初に書いた通り、現場監督の事件に関しては、本当に単なる殺人事件だった。
 これらの事件の中心人物が魅音だったとは考えにくいが、なんらかの関わりは持っていたと思われる。 

主婦殺人事件

 上の流れに入るのかは微妙なところ。暗に綿流しの日には死者が出なければならないという意識が、村人の間に植え付けられていたのかもしれない。

富竹ジロウの死

 この件は死因等謎が多いが、犯人は鷹野である可能性が高い。動機は? と言われると困ってしまうのですが・・・。

レナと魅音の死

 圭一によるもの。レナたちを振り放したあと、殴られたかのように目の前が暗転し、空白の時間ができる。恐らくそこからオープニングの謎の殺害シーンに繋がるのではないだろうか。「彼女」とはレナの事を、「彼女ら」はレナと魅音の事を指す。

圭一の死

 自殺。もしくは薬物中毒により、結果的に自殺に至った。少なくとも、ダム建設にはまったく関わりのないものだと思われる。


犯人、そして理由は?
 やはりすべて人間の仕業。
 しかし上記の事件がすべて同一犯によるものではない。複数の理由、複数の人物が関わった個々の事件が、「オヤシロさまの祟り」として一くくりにされていたのではないだろうか。事件自体はオヤシロさまの祟りと言うより、ダム建設の方に原因があるように思える。
 圭一・レナ・魅音・富竹・大石・村人・・・それぞれが少しずつ考えの食い違いをし、それを打ち明けようとしなかった結果、そこから生じたズレが事件へと発展してしまったのでは。