鷹野・リサ・梨花の死

鷹野三四について
 鉄平殺害後の帰宅途中、圭一は鷹野と出会う。鷹野の車には富竹のものと思われる自転車が積まれ、トランクはいっぱい。さらに「私とあなたは今夜、出会わなかった。」という台詞から、鷹野が富竹殺害に深く関わっているのは確実。て言うか犯人。
 恐らくこの時は犯行後で、鷹野にとっても圭一との出会いは好ましいものではなかった。そのため、車内で眠った隙を見て、圭一になんらかの薬物を注射したのではないだろうか。それにより精神に異常をきたし、圭一の証言には信頼性がなくなる。「私が優しい人でよかったわね。」とは、「殺されなくてよかったわね。」の意。

リサとは?
 診療所での医師たちの会話の中で、唐突に出てくる「リサ」という名前。後にも先にもこの人物に触れる事はない。一体誰なのか?
 入江の台詞で、リサと鷹野の死は同列に挙げられている。入江を含める医師たちの知る人物という事は、診療所の職員なのかもしれない。
 これはあくまで仮説なのだが、リサ=鷹野の死体なのではと考える。この焼死死体で発見された鷹野は、当然の事ながら圭一が出会った鷹野三四とは別人。(この件については「綿流し編」の考察を参照) この死体は、焼却される前に絞殺された事が分かっている。入江はこの絞殺された段階の死体を見ているのではないだろうか。つまり、リサと発見された焼死死体を別人だと思っているのだ。
 ・・・いや、まったくもって確証はない訳ですが。

古手梨花の死
 圭一は神社の境内で、腸流しをされて死んでいる梨花を発見する。この殺害状況から、園崎家の仕業のように思えるが、今回の話の中で殺害動機らしきものは見当たらない。(単に作中で語られていないだけかもしれないが)
 これもまた仮説なのだが、これは鷹野の仕業なのではと考える。腸流しの知識がある鷹野には、この殺害は可能。鷹野のものと思われるTIPS「研究ノートⅡ」に、梨花を失った雛見沢に対する興味が記述されている。「鷹野三四」はすでに死んだ事になっているので、捕まる事はない。そう考え犯行に至ったのでは? もしくは、この犯行のために偽鷹野を殺害した可能性も考えられる。
 ・・・いや、鷹野黒幕という観念が固定されつつあるので、なんでもかんでも彼女の仕業にしてしまおうという考えがなきにしもあらずなんですが。