機動戦士ガンダムSEED DESTINY #18

PHASE−18 「ローエングリンを討て!」

★★★☆☆ ツッコミ性なもので

 タイトル通り、ラドル隊が突破できなかったローエングリン砲台を討て! ってお話だったんですが、今回のタイトル浮いてるなぁ。なぜに突然熱血系?
 まずは作戦会議シーンから。「さぁ、いよいよだぞ」でアーサーの見せ場もいよいよかと思いきや、早々にアスランとバトンタッチ。副長、「あ、なるほどアスランか」じゃないですよ! でもアスラン、「ミス・コニール」って紳士的。あんな小さい子が現地協力員とは。
 「そのMAをぶっ飛ばして砲台をぶっ壊し、ガルナハンに入ればいいんでしょう?」
 「やれますよ、やる気になれば」
 とまぁ、シンは相変わらずのお子ちゃまっぷり。態度悪いなぁ。コニールが任せたくなくなるのも分かります。アカデミーでもこんな調子だったとは、マユの事とは関係なしに、基本的に人に従うのが嫌いなんだろうな。地位の高いヤツ=気に食わんってタイプだ。正直組織の人間には向いてないよ、その性格・・・。
 でもそのあとの「私、予防線張られた?」 「さぁ」 はよかった。心底どうでもよさそうなレイが(笑)
 後半。毎回思うけど、発進シーンが異様に長い。でもメイリンの台詞がいっぱい聞けるのでよし! やっぱりアスランは「発進する!」なんですね。レイと被ってるから「出る!」に戻そうよぅ。
 そして作戦開始。坑道の中をコアスプレンダーで飛んで行くんですが、ここでもやはり文句タラタラなシン。シューティングのオプションの如く、チェスト&レッグフライヤーがついていくんですが、追尾機能でも搭載されているんだろうか。
 ここからが今回のメイン、戦闘シーン・・・なんですが、冷静に見ると結構ツッコミ所が多かったり。
 まず作戦段階から気になってたんだけど、「アプローチ可能なラインはここ(渓谷)のみ」って、ミネルバで回り込んで海上から攻めるってのはダメなんですか? 空飛べるんだから、山くらい簡単に越えられると思うのですが・・・。で、海(ミネルバ)と背後(MS)と正面(ラドル隊)からの三面包囲。ダメ?
 あとこれはお約束なんですが、絶対合体してる暇ないって! 出現場所も計画と違う?
 戦闘ではシンが大活躍なんですが、もしかして「死ねぇ!」って言った? 「行けぇ!」の聞き間違いかな。でもあの状況なら言いかねない・・・。あれだとシンの奮闘っぷりは、町の人たちのためじゃなく、坑道の件でやけくそになっているからのように見えてしまいます。暴走っぽくてちょっと怖いなぁ。
 今回はアスラン、不殺を守りましたね。最後ゲルズゲーを撃っちゃいましたが、その後爆発するような描写もありませんでしたし。あの時の「くっそぅ!」は、基地が破壊されてもなお反撃しようとしてきたので、仕方なく攻撃した「くっそぅ!」ですよね?
 しかしゲルズゲーといいザムザザーといい、濁点が多いなぁ。カニの次はクモですか。ローエングリンもそうだけど、連合の新型って、シンたちに破壊されるためだけに登場しているような気が。ちょっとミネルバを有能に、敵を無能に描きすぎ。あれだけ戦っておいて、結局ローエングリンの発射は1回だけだったし。ラドル隊もなんであんなのを倒せなかったんだか。
 ・・・もしかして、揚げ足取りすぎ? バトルを純粋に楽しめって? でもちょっと気になっちゃったんで(^^;
 そんな訳で、連合は早々とガルナハンを放棄。(早すぎ) シンは町の人に歓迎され上機嫌のようです。でも射殺される連合兵は目に入らず。逆にアスランはそれを見て渋い顔。主人公にこれをやらせないんだもんぁ。
 これだけだと、シンはまだまだ子供だなぁ、アスランはすっかり大人だ、って思うだけなんですが・・・先週の夕日対談の事を考えるとちょっと疑問です。あの時アスランの台詞にはっとしていたシンだったんですが、結局今回は何も感じていない様子。あの会話の意味はなんだったんでしょう。
 でも射殺シーンを目にして、シンが「ざまぁ見ろ!」とか言っちゃったら、それはそれでかなり幻滅するな。シンの事を素直に褒めてあげるアスランは、ホント大人になったもんだ。
 さて次回。いよいよハイネ・西川の登場ですか! 声はミゲルと一緒なのかな。
 さらにミーア再び。って言うか出た! ミーア・キャンベル専用機! どピンクのザク・・・。ハイネのオレンジグフといい、来週は色とりどりのようで。
 しかしアスランすごく動揺してたけど、なんだろう。唇でも奪われたか?