まほらば 〜Heartful days〜 #25・26(終)

第25話 「告げる夜」

★★★☆☆

 最終回一歩手前。
 珠美と白鳥それぞれの梢に対する想い。「梢ちゃんが喜んでくれる事をしてあげたい」と、あえてそれが恋愛感情だと言わないところがよかった。
 まぁなんにせよ、この次の最終話が素晴らしすぎて、25話はそこまでの繋ぎという印象しか残っていない…。もちろん、このエピソードあっての最終話なんですが。

第26話 「まほらば

★★★★★

 よかった。
 もうこの一言しか…! 素晴らしかった。今日びここまでハッピーエンドらしいハッピーエンドはないでしょう。むしろ、あれ以上の大団円はありえない。
 スピカのお涙頂戴でもトダカが死んでもエマさんが去って行っても、ぶっちゃけ黒崎親子の回にも泣かなかったけど、最終話ぼろ泣き。梢が目を覚ますあたりから、徐々に涙腺は緩まっていき…ラストで一気にタガが外れる。
 大体あのエンディングは反則だ! 今までの思い出名場面集みたいな…なんだあの演出! 素晴らしすぎる!! パトラッシュ…僕もう涙で前が見えないよ。
 やっぱり絵本ですね。変身のタイミングとか、それぞれが話の先を促すところとか…。それを無言で見守る住人たちの暖かいまなざし。今までのエピソードや台詞もちゃんと生かされていて、さらには変身時の鈴のカットも効果的なものになっていた!
 ハッピーエンドは終わりじゃない。そこから先も話は続いていく。梢以外の人格にもちゃんと役割を与え、その存在を認めてあげたのがすごくよかった。
 で、エンディング、最後の最後で憎い演出。あーくそ、5人のうめぼし姫が、ちゃんと勇者や妖精に変わってるんだもんなー。



 原作を読んでいる訳でもなかったので、最初の頃は特にこれと言って印象に残るものはなかった。でも段々このほのぼの感が心地よくなってきて、実はこの裏には結構重いものが隠されているんじゃないのか? とか思い始める。
 とは言え、やっぱり黒崎親子の回と、この最終話が大きいですね。この2話で一気に株が上がりました。
 全編通して大きく作画が崩れる事はなかったし、紙芝居演出もEDアニメも凝っていてよかった。自分が漫画の作者だったら、こうアニメ化して欲しいものですね。ちなみに変身後の髪のハイライトが、ちゃんとそれぞれの瞳の色に対応している事に気づいたのは最終話になってからです。(遅)
 サプリメントアニメの名に偽りなし。よかったです!