エルフェンリート #13(終)

第13話 「不還」

★★★★☆

 個人的にはルーシーとコウタよりも、蔵間とマリコとナナのエピソードが好きです。だから、最終話もこの3人の印象の方が強かったな。
 多くのディクロニウスを処分してきた蔵間も、娘の前では1人の父親でしかなかった。殺人鬼であるマリコも、父親の前では1人の幼い少女でしかなかった。マリコは愛するが故に自分と共に死に、ナナは愛するが故に生きて欲しいと願った。
 原作ではマリコよりもナナを取った感がある蔵間だったけど、2人に対してある意味平等の愛を注いだアニメ版の蔵間もいいな…なんて。
 ラスト、来訪者と共に、壊れていた時計が再び動き出す。新たな生活が始まる事の暗示だろうか。
 でもサブタイは「不還」。角がなくなったルーシーは、恐らく以前のルーシーとは別人。たぶん、あの人影がコウタたちの知っているにゅうである事はないだろう。「彼女」が帰って来る事はない。それでも少しの希望が残されたラストでよかったです。
 しかしアニメだと坂東がイマイチでしたね。ラストもなんか唐突にやられてたし。原作の坂東は、マユとのエピソードが秀逸なのです。
 こっちはどんなエンディングを迎えるのでしょう。