スピードグラファー #23・24(終)

第二十三話 「札束の墓標」

★★★

 最終回は2話連続放送。これは正解だったなーと。
 このあとの最終話の印象が強すぎて、ほとんど記憶に残ってないなぁ…。ラストへの繋ぎの回でしかなかったし。実際、日本がやばくなるとオイシイとこかっ攫っていくのは、やっぱりアメリカなんでしょうか。

第二十四話 「六本木クライシス」

★★★★

 ベッタベタです。しかし…オッケーです!!
 いやぁいい最終回でした。スピードグラファーって、いいアニメでしたよねぇ。なんか、しみじみそう思ってしまいました。この最終回すごい。
 もうね、水天宮ですよ。辻堂ですよ三馬鹿ですよ。
 やっぱり辻堂さんもユーフォリアだったらしく、ついにマスクを取って犬(狼?)に変身。その前の真壁が辻堂さんを庇って死ぬところも感動的だった訳ですが、それより何より水天宮の最期! 目的を果たし、安堵したように息を引き取る水天宮の傍らには、寄り添うように辻堂さんの姿が……うわぁぁん!。・゜・( ノД`)・゜・。 1人生き残った新治の言葉も泣かすぜ。このオイシイとこ取り!
 雑賀と神楽はぶっちゃけどうでもいいと思ってたけど、あのラストは不覚にも涙腺を刺激されました。くそ、スピグラで2回も…。光を失う代わりに手にしたものは、自分の命と、何よりも大切なもの。実際、現金と証券が燃えたらあんな事態になるのかは知りませんが、なんか異常にハッピーエンドに感じられたのでよし。
 そしてひばり姐さんはちゃっかりしすぎだ! 両国先生とゴールインだなんて、そんな伏線どこにもなかったじゃないか。でもナースコスが似合ってたのでOKです。全然OKです。ひばり姐さん、好きな人には尽くすタイプだと思うので、きっと幸せになれると思います。>両国先生



 大人の童話とか逃亡劇とか、当初のコンセプトは正直どうでもいいです。スピードグラファーというアニメは、ラスト3話に集約されていました。正確には22話と最終話。
 主人公は水天宮ですよね! もう水天宮水天宮。そして辻堂。
 ユーフォリアは初めの頃はインパクトありましたが、最終的にはただの変態と成り果てていました。でもどこまでもB級路線なところには、いつしか愛着を抱いていたり。エログロてんこ盛りで、テレ朝の懐の深さも垣間見ました。作画がアレなところが逆によかったのかな…。最終回も変わらずだったので、この水準がデフォルトなんでしょう。
 なんだかんだ言って、終わってみたらこんなに語ってますよ。どうやら自分、このアニメ好きだったようです。ありがとうスピグラ。