交響詩篇エウレカセブン #25

第25話 「ワールズ・エンド・ガーデン」

★★★☆

 絶望病と地殻変動、重要なキーワードを繋ぐ回。
 「人は太陽から得たエネルギー以上のものを望んではならない」と、世界の姿をありのままに受け止めるウィルと、LFOに乗り、それを生業にしているゲッコーステイツから逃げ出したレントンの対比が面白い。
「周りの人が絶望するから絶望病と言われている。でも僕は絶望していないから違う」
 文字にするとすごいポジティブシンキング。でもウィルとの出会いで改めて自分の1番大切なものが何か気づくレントン。「世界の終わりが来ようとも、一緒にいたいと思う人はいる?」という問いに、迷う事なく「います」と答える真っ直ぐさが気持ちいい。
 静かだけどなんだか清々しい回でした。このあとのレントンには、チャールズとレイと対峙する事になったり、ウィルが言ったよりもさらにつらい絶望が待ち受けているんだと考えると、今の明るさが逆に痛々しくもあるんですが…。それを乗り越えられるくらい成長してもらいたいです。
 なんか話の内容的に書きにくいんだけど、ウィルが可愛かった…。始めは古川登志夫の声に違和感を感じたけど、あの役は年相応の若手さんには確かに難しいかもな。