ひぐらしのなく頃に 皆殺し編

 終了。始めたら一気に読み進めてしまいました。
 一応祟殺し編の解答編に当たるんだろうけど、ひぐらし全編の謎があらかた明らかになった感じです。
 謎が解けてすっきりした反面、第三者の介入など、推理物としては反則技に思える点も多かった。ミステリよりもSF的な要素の方が増えてきているし。純粋に推理物としての解答を期待していた人たちには不満だったところもあったんじゃないでしょうか。
 でも面白かった! 読み物としてはやはり巧いなーと。
 今回はとにかく浮き沈みが激しかったです。梨花ちゃんの躁鬱っぷりも含め、物語全体が。鉄平登場で終わったー! とドゴーンと沈んだあと、沙都子救出に向けて村一丸となる前半の盛り上がりはすごかった。その分後半が物足りなくも感じたりしたけれど…このままハッピーエンドなんじゃね? と期待しつつも、タイトル通りいつ皆殺されるんだろうと冷や冷やでした。
 部活メンバーだけでなく、脇役も活躍してくれてよかった。ほらほら、大石さんもイリーもいい人だったじゃないか…。ある意味ああやっぱり、だったのは鷹野さん。にぱ――ヽ(>▽<)ノ――!! そしてツンデレお魎に役立たず赤坂。
 途中までは「最上の世界」の1つの形が見られて満足でした。部活メンバーの結束力も素晴らしかった…それだけにラストのあっけなさに涙( ノД`)
 祭囃し編の繋ぎとしては申し分ないです。ひぐらし最終話に期待。