フライトプラン

 高度1万メートルの密室で起きたアクション・サスペンス。
 下にも書いたけど、一言で言うと「母は強し」。ジョディ・フォスターの演技には引き込まれました。あのヒステリックな取り乱し方は確かにキチガイ女だ…。ジュリアは始めからいなかったのでは、とちょっと疑ってしまったではないか。中盤までの誰が犯人なのかさっぱりわからない展開はハラハラした。でも予告編で期待していた以上のものが得られたかと言うと…うーん。
 背後では何か政治的な計画が動いているのかと思ったら、犯人の動機が単純でやや拍子抜け。でも宇宙人オチではないので安心してください(笑) たぶん、もっとも恐ろしいのは人々の無関心さだ、という話。さすがに子供一人格納庫へ連れ込むのに誰も気づかないというのには無理があると思うけど、それくらいみんな他人のことに気を向けていないということなのでしょう。
 誘拐劇よりも、普段見られないような旅客機の内部が見られたことが面白かった。カイルの行動力はすごすぎだ…。子供を見つけ出すためとは言え、あそこまでやって罪には問われないんだろうか。拍手して出迎えた乗客たちは非常に腹が立ったけど。でもアラブ人は全然関係なかったんだよね?
 あれ…この機長どっかで…と思ったらショーン・ビーン。ボロミアか!
 あれ…この言い回しどっかで…と思ったら戸田奈津子。なっちか! スチュワーデスじゃなくてフライトアテンダントじゃね?