蟲師 #18

第十八話 「山抱く衣」

★★★★

 絵師の里帰り。
 OPカットだったのは、単純に尺の関係かな? 今回は蟲がどうのこうのと言うより、塊の物語を観ている気分だった。
 人気絵師になるも、質屋から羽織が消えたように塊も村のことをいつの間にか忘れてしまう。ふと思い出して帰ってみれば、地すべりで里は半壊し、父も姉も死去していた。始めはよそ者扱いされていたけれど、おばあさんがそっと食べ物を届けてくれたり、トヨを引き取った塊に見かねて村人が声を掛けてくれたり、だんだん里に馴染んでいく様子が胸にしみました。
 蟲と人とが自然に共存しているという話は初めてじゃないだろうか。穏やかな雰囲気で安心して観られた。化野をしれっと騙すギンコには笑ったけど。土に埋もれる時の妙にコミカルなBGMも。やっぱりいつも危ない目に遭ってるんだなー。