僕等がいた #02

第2話

★★★★

 いい、なぁ。
 テンポや台詞回し、随所に入るコミカルな描写がすごくいい。矢野に告白してからの「じゃあ、いい…」までの流れとか、真面目な話をしてるのに、プリクラを撮る瞬間は条件反射で笑顔を作ってしまうところとか。雰囲気が心地いいというか…空気、うん、空気がいい。口を突いて出た言葉が「死ね、バカ!」だったりするあたりも、ああ中高生だなーって感じだ。
 七美の心情がものすごく伝わってくる反面、矢野はどこに本心があるのかわからない。すっかり視点が七美とシンクロしてしまっている。奈々は本当に前の男と切れていなかったのか、山本さんはどうして伝言をしなかったのか、というところも気になる。
 このアニメは背景も作品の雰囲気と合っていてよいね。夜の街の光をたくさんの円で描いていたのが印象的だった。