祭具殿への侵入

謎の音

  • 聞こえた人→詩音・富竹
  • 聞こえなかった人→圭一・鷹野

 富竹は中に入らず、外で見張っていた。この時聞いたのは、儀式の音(梨花がミスした音?)と思われる。もしくはフィルムがなくなっていた事から、富竹は祭具殿の前を離れ、儀式を見に行っていた。それがバレないようにするため、それらしい事を言ってみただけ。前者の方が自然かな?
 詩音の発言は、一緒にいた圭一と鷹野が聞いていない事から、嘘、もしくは幻聴と考えられる。話に熱中していて、圭一と鷹野には聞こえなかった、という事もあるかもしれないが・・・。圭一を怖がらせるための嘘、というのが1番自然に思える。

はぐれていた沙都子
 儀式の間、誰とも会っていない沙都子。彼女はどこにいたのだろうか?
 私は儀式を抜け出す圭一と詩音を見かけ、そのあとを追ったのでは、と考えます。
 祭具殿に侵入する圭一たちの様子を盗み見ていた沙都子。詩音が聞いた音は、中の様子を窺っていた沙都子の音かもしれない。詩音が見たと言う不審な人影も、もしかしたら屋根裏部屋のような所にいた沙都子なのでは。(そんなものが祭具殿にあればの話だが)
 しかしそうなると、その音を圭一と鷹野が聞いていないのはおかしい。うーむ。
 ただ、レナたちと合流した時、沙都子は泣いていたらしい。この原因が、圭一たちが祭具殿に侵入した事を知ってしまったから、もしくは鷹野の話を盗み聞きして怖がったから、とも考えられなくはない。・・・ちょっと無理があるかもしれないけど。
 これが正しいとすれば、圭一たちが祭具殿に侵入した事を梨花が知ったのも、沙都子から聞いたためだと思われる。とすると、「猫と犬の話」での「中にあるものを見て怯えてしまった猫」とは、圭一だけでなく沙都子の事も指していたのかもしれない。
 沙都子も以前から祭具殿の中に興味を持っており、儀式の隙に侵入しようとしていた・・・という考えは突飛すぎるだろうか。しかしそうだとすると、梨花のとばっちりで殺された、という事よりは、沙都子が死んだ理由としては強いように思える。

なぜ侵入がバレたのか
 これがバレなければ、周囲に富竹と鷹野が死に、村長たちが行方不明になった理由がつかなくなる。そのため、詩音が魅音のふりをして噂を広めたものと思われる。上記の説が正しければ、梨花は沙都子から聞いたという事になるが。