ひぐらしのなく頃に解 罪滅し編 クリア感想

 ひぐらし始まって以来、初のグッドエンド! ひゃっほう!
 今まで散々恐怖に怯えさせられたり、絶望のどん底に突き落とされたり、どうしようもない無力感を味わわされたり、切なさに胸を締め付けられたり、イリKに萌えさせられたりしたけど、今回のような清々しさを感じたのは初めてですね。(問題のTIPSについてはのちほど。とりあえずこの場は喜んでおきたい)
 今回は鬼隠し編レナバージョンと言うべきか。鬼隠し編での謎はあらかた明らかになりましたね。やはりほとんどが圭一の被害妄想だった訳で。追い詰められた人間がいかに恐ろしいかがよく分かりました。頭が切れる分、レナの方がとんでもない行動に出るという。
 しかし1番恐ろしいのは、魔性の女・鷹野三四じゃないか? TIPSにあった二人組精神病じゃないけど、まんまとはめられてしまいました。寄生虫説とか、あれもう信じるしかないよな。面白いくらいつじつまが合うじゃないですか。そりゃ宇宙人も襲ってきますよ。圭一が魅音にバラした時なんて、お前何やってんだKェェエエイ!! って思っちゃいましたもん。
 おかげでここに来て、俄然鷹野さんが怪しくなってきたな…。しかし限りなくクロに近いからこそシロだとも考えられる。うーむ。
 そうそう、明らかになったと言えば。
 レナの家庭事情もそうですが、ずっと謎だった転校前の圭一さん。通り魔っておま…! シャレになんねぇよK! でも今は今、昔は昔。あなたが愛すべき主人公である事に変わりはありません。まぁ今後「通り魔K」とか「闇討ちスナイパーK」とか「射撃対象はツルペタK」とか、そんな異名で呼ばれる事受け合いでしょうけど。
 それにしても、34号文書から始まる悪循環ぷりと言ったら。警察の対応も園崎組の動きも仲間たちの思いやりでさえも、レナに対しては何もかもが裏目裏目鬼隠し編では追い詰められる側の立場でしかなかったけれど、こうやって裏舞台がすべて見えていると、すごく滑稽でまさに喜劇ですね。
 ラストの屋根の上での一騎打ち、私はタイマーを壊した瞬間レナに*されると思っていました。もしくは打ち合った時の火花でドカンだな、と。それともホントに刺し違えるか。
 しかし圭一が「気づいた」事によって、運命の歯車は狂った訳で。その証拠に、梨花ちゃんが予見していた未来(焼け焦げて死ぬ)は訪れなかったのです。やったね超ハッピーエンド!
 しかしSF的というかファンタジー的というか、平行世界という設定。これはどうなんでしょうね。賛否両論ありそうだ。
 私はそこまで抵抗なかったですが、突然挿入されたんで、少なからず萎えた感はあります。でも圭一が別世界での自分の罪に気づくシーンは、なかなか感動的でした。
 で、その別世界の存在を知り、何百年も生き、何十回も死んできた「梨花」。錯乱レナが言うところの「梨花ちゃんもどき」。彼女がかなりのキーパーソンである事は間違いなさそうです。今回で私、その正体が分かっちゃいました。
 ズバリ、ブリック・ヴィンケルなんじゃね?
 嘘ですすみません。別ゲームネタでした。平行世界を移動できるとか、設定が似てるのでつい。やっぱりフレデリカの正体だとは思うんですが、それ以上はよく分かりません。
 さて真面目に推理とかしてみると、今の段階では、雛見沢連続殺人事件なんてなかったんだと思っています。
 個々の事件にはそれぞれ別の犯人と動機があった。それを今回のレナよろしく勝手に1つに結び付けて、「オヤシロさまの祟り」で一くくりしてしまっていたのではないかと。特に、どの話においても同じ死に方をする富竹さんと鷹野さんは、まったく別格の存在でしょう。これに関しては、いまだに鷹野さん犯人説を支持しているのですが。
 それから問題の追加TIPS。ハッピーエンドで終わったけれど、雛見沢大災害は起こってしまった。大災害が起こった祟殺し編罪滅し編。この2つにあって他の話にない要素こそ、大災害が起こった原因なのではと考えます。
 確実に言えるのは、間違いなく人為的なものであるという事。さすがにここまで来て自然災害とか、そんなオチはないでしょう。(あったら怒るよ)
 個人的に、部活メンバー5人は限りなくシロだと思います。だって罪滅し編で幸せを手に入れたのに、次の日に村ごと全滅させるなんて事、まずありえないでしょう。それに、圭一の行動にもそれほど関係はないと思います。彼が真実に気づこうと気づくまいと、大災害は起こってしまった訳だし。あと、たぶん御三家もシロ。園崎家に関しては、魅音の言う通り大半がブラフだったんじゃないかなーと。
 普通に考えて、「祟殺し・罪滅しでは生きていて、その他では死んでいる人」が犯人なんでしょうが…それだと該当者がいなくなるんですよね(汗) 次に怪しいのは、「祟殺し・罪滅しでのみ特定の行動を取っている人」かなぁ。それにあたるのが監督。祟殺し・罪滅し、両方とも大災害の直前に自殺っていうのが、もろ関係ありそうで怪しすぎます。もし鷹野さんの寄生虫説が事実だとしたら、やはり監督がこれに対するなんらかの研究を行っていたのでしょうか。
 ていうかこれ1番考えたくないんですよね…。私イリー好きだから。大好きだから。でも、捜査に私情は持ち込むな! 推理に先入観は捨てろ! を合言葉に、心を鬼にしたいと思います。監督今、めっちゃクロ。
 あとは腸流しされた梨花ちゃんだよなー。大災害とも関係あるに違いありません。この件に関しては、やっぱり1番怪しいのは鷹野さん。これが儀式めいたものである事は明らかだし、彼女がオヤシロさまの祟りに興味を持っていたのも確か。だから鷹野さん、もっさクロ。当然の事ながら、県外で見つかった焼死死体は別人ですよ。
 つーか。これだけ書いておきながら、結局何1つ結論は出せていません。上の文章を無理やりにでも1つにまとめるとするなら…
 監督と鷹野さんは手を組んでいて、入江診療所がアジトだった。そこでなんらかの調査を行っていて、最終的に大災害を実行する事になる。しかしここに来て2人の意見は対立。監督は己の罪に苛まれ自殺。(だって監督いい人だから。良識ある大人だから) 結果、鷹野さんが単独で大災害を起こす事に。(だって彼女怪しすぎだから。黒幕似合いすぎだから)
 …っていうのが、1番自然かつ無理のない展開だと思いません? 思いませんね。まだ宇宙人説の方が現実味ありますか? ありますね。
 クールになって考え直したいと思います。