巌窟王 #19
第十九幕 「たとえ、僕が僕でなくなったとしても」
★★★★☆ 盛り上がりには欠けるけど・・・痛い
あー・・・もう、痛い痛い。
自分の誕生日が親友の命日となってしまったアルベール。伯爵、分かっててやったんでしょうか。そうだとしたら恐ろしいな・・・。
しかしフランツの残した手紙があっさりスルーだったのですが、一体どういう内容だったんでしょうか? てっきり巌窟王に関する何かが書かれていると思ったのに・・・。それに葬式に出なかったのに、ユージェニーの所からどうやって手に渡ったんでしょう。ユージェニーの所に届いた手紙もいまだに謎です。
そう、ユージェニー! この子が1番可哀相だ!
寝取られなんてよくあるシーンかもしれませんが、あれはもうホント見てて、「誰か助けて下さい!!」状態だった。*1
バカバカアホベール! お前いつも遅すぎんだよ! 仕方ないと分かりつつも、これも伯爵の復讐のうちと知りつつも、ダメだ。許せん。
しかし関智さんはさすがですな。ビクトリアに迫る時といい、ユージェニーを剥ぐ時といい・・・素晴らしい演技でした。
一方アルベールは貴族の地位を失い、パリから出られず、ボコボコにされた挙句に悪夢。もちろんフランツは、「お前に殺されたんだ」 なんて言いもしなければ思ってもいないだろうけど、確かにそう言われてもおかしくない。「知らなかった」「遅かった」じゃ済まされないのだよ、アルベール君。何よりフランツファンの怒りをなぁーッ!!
それを助けてくれたのは、最近とんと出番のなかったルノー。ヴァランティーヌ救出の時も手伝ってくれたし、お前いいヤツだなぁ。ヴァラの事、好きだったんだね。
でもアルベールの友人っていいヤツが多いです。*2 それはやっぱり、アルベール本人がいいヤツだからなんでしょう。ピンチの時、困ってる時、悩んでる時、いつも助けてくれたのは友人たちでしたし。(この言い方、ちょっとクサイ)
そこが最終的にアルベールの強みになるんじゃないかなぁ。たぶん伯爵には、自分を陥れた友人はいたけど、こうやって助けてくれる友人はいなかったんじゃないでしょうか。だから復讐に走り、巌窟王に乗っ取られてしまったのでは、と。・・・いや、原作読んでないのでよく分からないんですけどね(^^;
さて、残る1人ダングラールへの復讐もほぼ完了。次回はユージェニーとアンドレアの結婚式ですか・・・。不憫すぎる、ユージェニー。タイトルも「さよなら、ユージェニー」だし(泣)
しかしダングラールは、フェルナンやヴィルフォールが落ちていくのを見て、これが伯爵の仕業だと気づかなかったんでしょうか。その伯爵に紹介されたアンドレアと組んで、財産が膨らんで膨らんでドーン! ・・・気づくよ普通。