笑の大学

　気分転換に、今日は邦画コメディを視聴。

笑の大学 スペシャル・エディション [DVD]

　笑い：★★★★★　感動：★★★★☆　笑った回数：83回
　「くだらないけど面白い！」
　笑った事がない検閲官・向坂と、笑いに命をかける喜劇作家・椿。１冊の台本を巡って繰り広げられる、２人の７日間の攻防を描いたヒューマン・コメディ。
　面白かったです。何より、三谷幸喜という脚本家のすごさを改めて思い知らされました。笑いには人それぞれのツボがあると思うのですが、この映画を観れば、誰でも必ず１度はくすりとしてしまうんじゃないでしょうか。それに単なるコメディ映画と思いきや、ラストでは思わずほろりとさせられました。
　脚本もさる事ながら、主演のお２人が素晴らしい！
　役所さんの堅物検閲官はまさにハマリ役。だんだんと笑いにのめり込んでいく様子がとてもおかしかったです。吾郎ちゃんの演技には最初不安があったのですが、物語が進むに連れ、どんどん良くなっていきました。最終的には椿なのか吾郎ちゃんなのか。三谷さん本人が、この役は稲垣吾郎意外にはいないと言い切ったのも頷けます。
　物語の９割は、取調室での２人のやり取りなんですが、それでも観ていて飽きさせないのはさすが。ちょっとくどいかなと思う所もありましたが、それはそれ。（面白いのは３回まで！）　「チューさせて下さい！」のくだりは爆笑でした。
　ラストには多少不満が残りますが、三谷さんが最後までこだわった所らしいので、あれはあれで良かったんじゃないでしょうか。感動的かつ、戦争の残酷さも伝わってきたし…。もちろん、できる事ならあの台本が舞台化したのを観てみたかったけれど。
　そんな感じで、さるまた失敬！