怪〜ayakashi〜 #11(終)

「化猫 大詰め」

★★★★★

 前言撤回。全三話で正解。
 作画・演出共に素晴らしく、非常に濃縮された最終回でありました。三作に共通することがあったとすれば、それは「一番恐ろしいのは人間」ということだったんだろうなぁ。明らかになった「真」と「理」、実に陰惨で物悲しいものでした…。
 自分の身は省みず、猫に希望を託したタマキが切なすぎる。「猫、猫」という呼び声と、ふすまが閉じるたびに痩せ衰えていく姿が…もう…( ノД`)
 むしろ斬られざるべきはあの三人なのに、化猫を斬らなければならない男の哀しさ。本来の姿がほんの小さな猫であることが、その哀しさをさらに引き立てていた。自分、猫派なので辛かったっす。
 しかし変身した男のアクションシーンは、動きといいきらびやかさといい圧巻でした。賛否両論*1の字幕も、口には出さないそれぞれの思いを文字にしていて私はいいと思った。むしろフジの宣伝テロップ空気嫁。DVD買うからさ、そういう無粋なことはマジやめて欲しい。
 この話、薬売りの男シリーズとしてもっと観たかった。巷説百物語みたいな感じで、人間の持つどす黒いものを毎回断ち切っていって欲しい。小田島と加世を引き連れての旅道中というのも面白そう。でもこのクオリティは全三話だから保てたのかなぁ…。
 なんにせよ、大満足の最終回でありました。

*1:なのか?