甲虫王者ムシキング 森の民の伝説 #52(終)

最終話 「森の民の伝説」

★★★☆

 いや〜…よかったんじゃね?
 不満点はあれど、それも含めてよしと思えてしまうような最終回だった…と思う。それぞれのキャラに救いのあるラストでよかった。ここにきてパムのキャラが卑怯すぎる。それは萌えるわ。作画も演出も非常にハイクオリティ。ストーリーも綺麗にまとまっていました。
 でも褒めるだけじゃあれなんで不満も少し。
 セランの扱い方にはやっぱり納得いかない。「自分の使命に気づいた」と言われても、それで全部解決させてしまうのはちょっと都合がよすぎるかも。最終回にはほとんど甲虫が出てこなかったけど、アダーが去ったことで赤い目の甲虫はみんな元に戻ったのか? 言うなれば『甲虫王者ムシキング』だったのは前回で、今回はサブタイどおり『森の民の伝説』でした。
 一年通して観て…突如SF的壮大設定が明かされた時は驚いたけれど、終わってみればその設定はいらなかったかなぁとも思います。ソーマの裏切り以降は正直グダグダだったし。個人的には村めぐりで毎回打ちのめされるポポ一行、という初期の鬱キングな話の方が好きでした。
 とはいえ個々のエピソードには光るものがあったし、キャラクターも個性豊かだった。何より女性キャラがえろかわいくて…。あと、バビのムチアクションが毎回凝っててよかった。使い回しがなかった…よね? 24話の神降臨も忘れられません。
 このアニメはあれだな。「小さい頃は何も考えずに楽しんで観てたけど、大人になってからよく考えると深いテーマがあった」アニメだな。たとえば……ごめん、例が浮かばなかった。でも原作ゲームが好きで観てみたら子供向けアニメとは思えない鬱さに心をえぐられたちびっ子たちにとっては、今後ずっと記憶に残っている作品になるんじゃないかなぁと思う。
 最後だから言う。ぶっちゃけ、『ムシキング教室』大好きでした!
 ネブ博士のユルイ(でも油断してると時々アッパーカットが入る)ツッコミ、ブラック博士の天然ボケ、大好きでした…。ネブ博士唯一のノリツッコミ、「ってあってるよ! ブラック博士正解!」がいまだに忘れられません…。「ボンボン? ガンガン?」 「博士漫画読みすぎ!」のコントが一番好きでした…。
 この二人に会えなくなるのが何より寂しいかもしれません。