牙-KIBA- #10

第10話 「孤独な王女」

★★★

 清々しいくらい絶望的だな!
 レベッカ帰還で沸き立つ反乱軍。しかし内部では姫の存在を疎ましく思っていたり、前王国をないがしろにしていたりと一枚岩ではない様子。レベッカもこんな状況では、どこにも属さず自由な身のゼッドに惹かれ、頼りたくもなるだろう。一方、一人突っ走るゼッドが捕らわれた先では、迫害された民族が家族の命を楯に殺し合いを強いられている。(ここのギリギリの状態で戦う男二人の画がたまらん)
 ゴミのように人が穴に放り込まれたり、子供の目の前で母親が殺されたりするシーンを朝っぱらから見せるんだもんなぁ…。すっかり虜ですよ、このダークでハードでヘヴィーな世界に。
 ロベス率いる討伐隊は3幹部二人にあっさり壊滅され、ゼッドとレベッカの前にはヒューが現れる。あっちもこっちもピンチの中、平和そうなノアと幼女が随分微笑ましかったよ…。しかしこの砂漠、ゼッドがいる所と繋がっているんじゃないだろうな?