牙-KIBA- #11

第11話 「陰謀の予感」

★★★★

 レベッカの悲劇。
 国と民のことを思い、私一人が我慢すれば…(でもかつて好きだった人だしイケメン眼鏡だし)と断腸の思いでヒューとの結婚を決意するも、「結婚相手を紹介しよう」と開かれた扉の先に立つのは変な兜をつけてニヤニヤ笑ってるゴツイ男。そりゃレベッカじゃなくとも悲鳴を上げたくなりますな…。
 すっかりキャラが変わってしまったデュマス先生は、ロベスからも哀れまれる始末。レベッカを帰したヒューにえらい剣幕でキレていたのは、レベッカと結婚したかったからだったのね…。まぁ確かに王族と契りを結べば、奴隷一族の刻印からは解放されるでしょうけど。それにしたって本当に別人のようだ。
 操られた愛娘に殺された前国王とか、そうなったのも利用されていると知らずにレベッカがヒューに心を許していたからだとか、さらりと流された背景がまた重くて素晴らしいなぁ。反乱軍の金髪は完全に裏切りフラグだし、きっと以前からレベッカの周りには信用できない人たちばかりで、そんな中、唯一頼れる存在だと思っていたのがヒューだったんでしょう。そこに付け入られ、弄ばれ(ということはすでに…)、あげくオサーンの妻にされ…ホント悲劇だ。