ひぐらしのなく頃に #11

祟殺し編 其の参 「境界」

★★★

 圭一がKOOOOOOOLすぎてまいった。
 錯乱した沙都子が保健室で落ち着き、なぜか大人は信用できないと確信するやいなや、ものの二秒で鉄平殺るっきゃない☆ ですよ。エピソードはしょりまくりで圭一が単なるキレやすい十代に。
 ホントはちゃんと段階があって、最初は沙都子を家にかくまおうとかそれなりに現実的な案を出すんだけど(この場面でのレナの一喝が素晴らしい)、大人も部活メンバーも頼れないことがわかり、もうこれ以外に方法がないってところまでいって『殺人』という結論を出したんだけどなぁ。錯乱した沙都子のうわ言を聞いて、なだめていたレナが激昂するシーンもなし。たったワンシーンだけど、圭一が見た以上の虐待を沙都子が受けていたことがわかるし、それを聞いてブチ切れたレナ自身も過去に同じようなことがあったのでは…となんとなく推測できる重要なシーンなのに。
 そんなわけで一瞬にして極論に至った圭一だけど、実は知能指数の高い子だったという事実。…アニメじゃとてもそうは見えないけどな。あの回想だと単にいじめにあって引っ越してきたように見えるけど、闇討ちスナイパー伝説は語られないのだろうか。テレビじゃ出しにくい話ではある…けど、今回殺人までやっちゃったしなぁ。
 回を増すごとに怪しくなっているのは鷹野さん。「トランクはいっぱい」って…ナニ積んでるんですか! このあたりでもう黒確定。
 せっかく5話構成にしたのに、肝心なシーンが抜けていて残念だった。KOOLモードのスイッチが入った時のBGMとかも楽しみにしてたんだけどなぁ。そういやアニメじゃ一度も「クールになれ前原圭一」って言ってないような? 鉄平殺しシーンの保志さんの演技は素晴らしかったです。
 このあとは…そうだ監督に…あれはショックだったなぁ…。