牙-KIBA- #12

第12話 「真実への前進」

★★★

 狂った笑いで姫様を追い回すデュマス先生…ギリギリです。
 人間、ここまで堕ちるものなのか。というか、テンプラーにいた時は相当性格を作っていたんだろうなぁ。ヒューの「結婚相手が私だと思ったから来たのでしょう?」とか、レベッカの心えぐりまくり。ミッキーも最大級のトラウマを作られた上に、デュマス本人からはそんな奴いたっけ扱いで可哀相にもほどがあります。
 その頃ゼッドは新たなスピリットを手に入れるために格闘中。アミル・ガウルを上手く扱えないから、まずはレベルに合ったスピリットを、というのはちゃんと段階を踏んでいていい。ジムバッジもなしにいきなりLv.100のモンスターは従えさせられないもんね。力を求める欲望を「希望」と言うポジティブシンキンなゼッドの裏では、まさにチンケな欲望に捕らえられちまった人たち(デュマス・フィリップ)が描かれて対比されている。熱き力の魂だけに、熱くなってまいりました。