ハチミツとクローバーⅡ #04

chapter.4 『先に耐えきれなくなったのは俺だった。気付いてはいたんだ……』

★★★★

 まずは一人目決着。
 理香さんの背を押し、札幌行きの寝台特急に飛び乗る真山。あーわかる。ものすごく遠い駅名の書かれた列車に思わず飛び乗ってみたくなる衝動ってあるよね。
 ネットの履歴を盗み見たり、バッグに防犯ベルを仕掛けたり、「地獄の果てまで追いかけてやる」とか言ったり、真山の行動はストーカーギリギリだけど、逆にそこまでの執着心がなければ理花さんを救えなかったのかな、とも思ったり。修ちゃんにはそこまでの強さがなく、理香さんと距離を置いてしまったわけだし。
 宿泊先の条件がシングルからダブルに変わっていた、という理花さんの変化のさりげない描き方がよかった。これで真山編は完結かな。さぁ山田もこれできっぱり真山を諦めるんだ。いやそう簡単にはいかないか。