圭一と詩音の死

圭一を殺しに来たのは?
 ここまで来ると、これも当然魅音のふりをした詩音、という事になる。
 気になるのは、「間にあった」という発言。これは村から引っ越す前に圭一を殺す事に「間にあった」のか、それとも・・・。
 座談会でも言っている通り、圭一は祭具殿に侵入しても、侵入しなくても殺されている。公にはそういう事になっていても、侵入が殺される原因という訳ではないようだ。ではなぜ?

詩音の死
 圭一を刺した時に言った「私が殺したいヤツは全部できた」という台詞から、「殺したいヤツ」に自分が含まれていない事が分かる。そのため詩音の死は自殺ではなく、何者かによる殺害だと思われる。
 ここで冒頭に書いた鷹野黒幕説が出てくる。この年、もしくはそれ以前のすべての事件を園崎家の罪にし、詩音を殺害する事ですべてを闇に葬ったのでは?
 隣人が「姉妹喧嘩をしているような音がしていた」と証言しているが、付き人である以上、そんな音が聞こえればすぐに様子を窺うのではないだろうか。そのため、この証言は嘘であると思われる。
 鷹野は詩音に圭一を殺害するよう差し向け、その後マンションから突き落とし、喧嘩が行われたように部屋を偽装したのではないだろうか。

ベッドの下から出てきた魅音
 これはもう圭一の幻覚。そうとしか思えない。と言うか、そう思いたい。