ひぐらしのなく頃に #12
祟殺し編 其の四 「失しモノ」
★★★
これは……ひどい(笑)
何がひどいって圭一がひどい。アニメ化する際の大きな欠点は、視点が変わってしまうことだな。一応アニメも圭一視点で進むものの、それでもやっぱり客観的に見てるから、圭一が明らかに錯乱しているように思えてしまう。いきなり「死んじまえ」って、何このアブナイ子。原作では圭一に感情移入して、監督に裏切られたショックの方が上回っていたけれど、アニメだとあまりにも短絡的で余裕がなさすぎる言動が目について仕方ない。なんか逆に冷静になってしまって、ミスリードが上手く働かないな。かといってキョンみたいにベラベラナレーション入れられてもあれだし…。
いないはずの祭りに自分がいた、殺したはずの鉄平が生きている、埋めたはずの死体がなくなっている。あるはずのものがない、ないはずのものがある、というの恐怖感を煽られますな。
まぁ圭一が祭りに行っていないのは確かなので、クラスメイトが口車を合わせているというのはわかりやすい。事前に怪しすぎる電話を魅音に入れているし、そもそもあんなずさんな殺人がバレないはずもなく。死体が消えていたのも同じ理由かな。前回圭一ママが言っていた、「完全犯罪は事件にもならない」つまり「完全犯罪にするには事件にしない」ということか。
今回もやっぱり死んでしまった富竹さんと鷹野さん。「私とあなたは今夜、出会わなかった」ってそれ、私がやりましたって言ってるようなもんだから(笑) 怪しすぎます。大石さんは嫌な奴すぎます。ここだけはアニメ圭一と同じく殺意を抱きます。
次回、沙都子の割れふぉんぐしゃ